セカンドIDとは、今まで気づかなかった、あるいは忘れてしまっていた『もう一人の自分のアイデンティティ』。
みなさん、2001年に放送されていた、NHK連続ドラマ小説『ちゅらさん』をご存知でしょうか?
沖縄の小浜島を舞台にした、心温まるドラマ。
私も小学生のころ毎日欠かさず見ていて、お小遣い貯めてキロロのCD買ったな〜と淡い思い出が蘇っています。
このドラマちゅらさんで主人公 恵里(国仲涼子)の夫 文也を演じていたのが、『セカンドID』の著者 小橋賢児さんです。
小橋さんは、ちゅらさん放映後しばらくし突然、芸能界を引退します。
それから約10年たった現在、彼は日本を代表するマルチクリエーターになりました。
今や大活躍している小橋さん、実は表に出ていなかった数年の間に、どん底を経験しています。
この本には、小橋さんのこれまでのストーリーとともに、『いまの自分』『本当の自分』に出会う大切さが書かれています。
決して気持ちを読み手に強制するわけではなく、押し付けるわけでもなく、小橋さんの優しい言葉が並んでいます。
どん底の時もあったけど、『その出来事があったからこそ見えた景色がある』と話す『いま』の小橋さんはきっと優しい笑顔をしているんだろうな。
そんなストーリー溢れる一冊に私は、とても心を動かされ、胸が熱くなり、うるっとさせられました。
そして『いまこの瞬間の自分』を見つめ直すこともできました。

この記事には、私が本を読んで感じたことをまとめています。『読んでみようかな』と、誰かのきっかけになれれば嬉しいです。
【感想】小橋賢児/セカンドIDは『本当の自分』と向き合うきっかけ本
便利さと引き換えに失ったもの
私たちの周りには、とてつもない量の情報があふれています。
インターネットやSNSを使えば、その情報を得ることも、応援するのも、批判するのも、自由に行うことができます。
とても便利な世の中ですよね。
ただ、著者はこの状況に対し、
便利になった一方で、本当の「夢」や「目標」がつくりにくいのではないかとも思っている
引用:p.5
と話します。
誰かの体験をリアルタイムで見ることが出来る時代、実際に体験せずともやった気になってしまう。
発信する側としては、『自分も体験したような気持ち』になってもらえるのはとても嬉しい事ではあります。
が、現実を客観的に見たとき、他人の体験や発信に対し『見るだけ』『言うだけ』で、自分は何もやってないっていう人、すごく多いんじゃないかな…と思いました。
自分の「夢」や「目標」を語れる人ってどれくらいいるんだろう。
ただ毎日を過ごして、毎日をこなしちゃってないかな。
忙しなく過ぎ、情報が溢れる毎日の中で、他人軸ではなく、『自分』と向き合う時間が必要だと改めて感じました。
人生は難易度の高いゲームだ
自分と向き合うことで見つけた『何か』に向かって動くと、必ず失敗が付きまといます。
嫌なことあると、やっぱ凹みますよね…
だけど、著者は、悪いことがあった時、見方を変えることの大切さを話します。
最悪だと思う出来事も一歩引いてみると、その出来事があったからこそ見えた景色、出会えた感情があることに気づく。
p.96
悪いことと認識してた事も、もしかしたら、何かのきっかけをくれる出来事なのかもしれない!成長するきっかけかもしれない!!そう思ったら、逆にテンション上げれそうですよね!笑
この考え方ができれば、超ポジティブな生き方が出来るような気がしました。

『自分に起こったことを客観的に見る』のは結構ニガテ。他の人の事なら良い点とか改善点とか見つけやすいけど、自分のこととなると…笑 意識してみよう!
そして、失敗をした時に、著者は、
これは難易度の高いゲームだ!
と思うそうです。
この考え方面白い!!!
ゲームと思えば、それをクリアするために頑張れる。
ゲームに夢中になってた子どもの頃は、ステージをクリアするための方法を全力で考えてたし、何度もチャレンジしてたし、なかなかクリア出来ない時って、逆に燃えたりしてたっけ。
何にせよ、この言葉で、著者が『人生というゲーム』を思いっきり楽しんでいるように思え、とても羨ましく思ったのです。
『いま』を全力で楽しむ
そして、
『いまこの瞬間』にフォーカスし続けると、気づいたら頂上にいる
という言葉。
『いま』という言葉は、すごく楽しそうに生きているな!と思う人たちに共通する言葉だと思いました。
(最近だと、堀江貴文さんの本『あり金は全部使え』にも書かれていました。)
現代の日本人は、『いま』そして『自分』にフォーカスを当てることが少なくなってきていると思います。
どうなるか分からない未来ではなく、『いま』やれること、『いま』感じられることに、もっともっと貪欲に正直になって全力で過ごせば、気づいたらきっと、いま想像も出来ない新しい世界が広がっているんですよね。
ちょっと話は変わりますが、、、
今実家に帰ってきていて、88歳のばあちゃんと昼間一緒にいるんですが、ばあちゃん見てて、今を全力で生きることを教えてもらっているような気がします。
朝5時に起きて、畑に行って、じいちゃんのご飯を作って、家事して、買い物行って、、、。
とにかく動き回ってて、『疲れた〜』と言いつつも、笑顔でいろんな話をしてくれる。
夢、を持っているか分かりませんが、とにかく全力で生きている姿に、毎日胸を打たれています。
そんなばあちゃんに近所にできた○○商法的な場所の話をしたら、『やる事いっぱいあるで、そんなん行っとる暇ないわ〜!』と一蹴されたので、きっとまだまだ騙されることはなさそうです。笑
ばあちゃんからも学ぶことばかりです。
『本当の自分』と向き合うきっかけ
私は、この本を読んで、『いまの自分』にもっともっと全力で向き合っていこう!と決意しました。
『セカンドID』には、何か情報ややり方が書いてあるわけではありません。
ただ、どん底を経験したひとりの男が、『いまを全力で楽しく生きている姿』を想像したら、きっと何か動き出したくなると思います。
そんなきっかけをくれる本でした。
それと、一生のうちでいつか、ヴィパッサナーには行こう!と思いました!にや
このワードも含め、気になる方はぜひ手にとって読んでみてくださいね♪
やじ
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