カレンダーや観光雑誌で、滝の流れが線のように写っている写真見た事ありませんか?
「流し撮り」と呼ばれるその撮影方、どうやってやっているかを解説したいと思います!
実際に私が撮影した滝の写真を使って説明していきますが、その時の設定も公開しちゃいます😁
ぜひ参考にしてみてください♪
ちなみに、撮影後に編集はせずそのままの写真を使ってます♪
(撮影日は2017年の5月です🙆)
今回記事中に出てくる滝の写真を撮影した、岐阜県の『養老の滝』についてまとめてます♪
【滝の撮り方】シャッタースピードを変えて水を幻想的に撮る方法
滝撮影のポイント『流し撮りするには?』
まず始めに、滝を撮る時にポイントとなる3点を紹介します。
シャッタースピードを遅くして水を流し撮り
滝の撮影では、
・水しぶきを写す
主にこの2種類の方法での撮影が楽しめます。
作例がこちら。
▼水の流れを線にして撮った場合
▼水しぶきを止めて撮った場合
1枚目は幻想的で神秘的な印象。
2枚目は力強い印象。
この二枚はほぼ同じ場所で撮影しているのですが、出来上がりの雰囲気が全く違いますね!
この違いはシャッタースピードを変えることで表現することができます!
一枚目は、シャッタースピードが1秒。
ということは…
→1秒の間に動いているものが写真に写る。
→ 1秒の間に水は動いている。
つまり
→ 動いている水が線になる!
ということなんですね!
この原理を使うと、、、
こんな風に、花火を線で撮ることだって出来るんで
ちなみにこれはシャッタースピード10秒ほど。
こんな写真撮れたら楽しいですよね!
逆に、シャッタースピードを1/1000秒よりも速く設定すると、二枚目の写真のように水の流れは止まって写ります。
動くものを観察する
シャッタースピードを長くすると、その間に動いているもの、今回で言うと『水の流れ』が線になることが分かりました!
ただ、ここで注意したいのは、水だけじゃなく他の物も動くということ!
先ほどの写真の左側の葉っぱを見てください。
ここ、少しブレてますよね。
これは1秒の間に風がふき、葉っぱが動いた証拠です。
滝の撮影をする際は、水の流れ以外に、何が動いているのか、じっくり観察することが出来上がりの写真に関わってきます!
全くブレるのも味があっていいですし、
もし、全くブレていない写真を撮りたいなら、無風の日を狙うしかないですね!
三脚必須!流し撮りでブレないように
そしてさらに、カメラ自体が動いても、それは線になってしまいます。
いわゆる手ブレというやつです。
1秒間、手を全く動かさずに…
って、無謀です。笑
それを防ぐために、滝撮影で必須になるのが三脚です!
また、滝や川の周辺は、足場が悪かったり、岩などで不安定な場所が多いんです。
なので、軽くて持ち運びが良いものよりは、カメラをつけても安定する三脚を持っていると安心です。
私は、Velbon(ベルボン)というメーカーの三脚を使っています!
やや重いですが、安定感Goodです♪
Manfrottoの小型の三脚もおすすめです♪
足の長さが変えられないので、撮影場所は限られてしまいますが、軽くて小さいのがありがたい!
NDフィルターで光を調節
もう一つ、必要なアイテムがあります。
それがNDフィルター。
NDとは、Neutral Density(ニュートラル・デンシティー)の略。
Density=濃度、密度
つまり『中立な濃度』とういう意味。
写真を見るとわかるように、NDフィルターは黒っぽいフィルターで、それをレンズに装着することで、レンズに入る光の量を少なくすることが出来るんです。
滝や川の流れを線にするには、シャッター速度を1/2〜1秒くらいに設定する必要があります。
つまり、
=レンズに入る光の量が多くなる→光が入り過ぎてしまう→写真が明るくなり過ぎてしまう
写真が白くなっちゃうんです。
シャッター速度を遅くした時、レンズに入る光の量を少なくしてあげる必要があります。
それがNDフィルター!
暗い撮影(夕方の滝、花火など)では必要ないですが、日中の、特に天気のいい日に流し撮りをしようと思ったら、NDフィルターは必須アイテムなんです!
注意点は、レンズによって径が異なるということ!
自分の持っているレンズの径を確認してから購入しましょう。
また、NDフィルターを異なる径のレンズに装着するときは、変換アダプターというのもあります。
これを使えば、何個もNDフィルターを買わなくてすみますね♪
養老の滝で実際に撮影
ここからは、岐阜県の『養老の滝』での写真を振り返りながら、滝撮影の設定などを解説していきます。
NDフィルターを使って撮影したり、シャッタースピードを早くして滝の動きを止めたり、いろいろ挑戦してみましたよ〜!
記事 【岐阜観光スポット】マイナスイオン浴びるなら『養老の滝』攻略法!
さらさらと、なめらかに
D5500, Nikon AF-S DX VR Nikkor 55-300mm 4.5-5.6G ED, ISO100, 70mm, ƒ11, SS4.0, NDフィルターあり
シャッタースピード4秒です。
4秒なので、もみじが風に揺れてしまいましたが、それはそれでありかな♪
D5500,Nikon AF-S DX VR Nikkor 55-300mm 4.5-5.6G ED, ISO100, 55mm, ƒ11, SS3.0, NDフィルターあり
上から滝が流れ落ちてくるところを表現。
水量的には少ないのですが、どちらも3〜4秒と少し長めにシャッタースピードを設定したことで、よりなめらかな写真に仕上がりました!
養老の滝を撮り比べてみた
続いて養老のメインの滝を、流し撮りと、動きを止めたもの、撮り比べてみました!
この滝は、落差32mもあります。
結構縦に長いです。
少し離れたところから、撮影しています。
▼シャッタースピードを遅くした場合
D5500,Nikon AF-S DX VR Nikkor 55-300mm 4.5-5.6G ED, ISO100, 55mm, ƒ11, SS1.3, NDフィルターあり
▼流れを止めた場合
D5500,Nikon AF-S DX VR Nikkor 55-300mm 4.5-5.6G ED, ISO6400, 55mm, ƒ5.6, SS1/2000
この二つも、撮り方によって仕上がりの雰囲気が全く違います。
個人的には、二枚目の「動きを止めた」写真の方が迫力があって好きだな〜!
流れを線にするだけが正解じゃない!
こうやって同じ構図なんだけど違う設定で撮ってみると、設定を色々学ぶことができますね!
滝の水しぶきに寄って撮影
D5500,Nikon AF-S DX VR Nikkor 55-300mm 4.5-5.6G ED, ISO6400, 98mm, ƒ5.6, SS1250
少しズームをして滝に寄って撮影してみました。
動きを止める写真を撮るときは連写がおすすめです。
何枚か連写した写真を見比べると、水の写り方が全然違うんです。
15枚くらい撮影した中で、一番動きのある一枚を選びました。
大小の滝をバランスよく撮影
D5500,Nikon AF-S DX VR Nikkor 18-55mm 3.5-5.6G Ⅱ, ISO100, 38mm, ƒ/11, SS1.0, NDフィルターあり
私の中で、これが一番お気に入り😁
奥のメインの滝と、左右の水量の異なる滝。
3つとも写したくて、構図を考えまくって撮りました。
なんとかまとまったかな!
水量が異なる流れがあると、写真の中で変化があって面白い!
滝以外の写真
養老の滝で撮影した、滝以外の写真です🙆
D5500,Nikon AF-S DX VR Nikkor 18-55mm 3.5-5.6G Ⅱ, ISO125,55mm, ƒ/5.6, SS1/50
歩道の脇に生えていた花。
薄暗い中でも輝く、綺麗な新緑と花の紫色が表現できました。
D5500,Nikon AF-S DX VR Nikkor 18-55mm 3.5-5.6G Ⅱ, ISO250, 26mm, ƒ/5.6, SS1/80
歩道を見上げると、もみじが。
日に透けてとっても綺麗でした。
こんな感じで、いろんな条件で設定を試すことができました!
もちろん、この設定が全てではなく、天候なども影響しますからね♪
滝の撮影は本当に勉強になるなっ😁!!
ぜひ、滝を撮りに出かけてみてください♪
流し撮りで撮った写真がSNSに投稿されてたら、注目度抜群は間違いない😁🔥
滝の撮影に必要な機材
そんな滝撮影をするための機材をおさらいしておきます!
まず、流し撮りには必須アイテムのNDフィルター!
レンズによって径が異なるので、持ってるレンズを確認してくださいね♪
レンズたくさんあるけど、ひとつのNDフィルターでなんとかしたい!
そんな人には、フィルターの径を変換するアダプターがあります♪
こちらも、持ってるレンズの径をしっかり確認して買うようにしてくださいね!
もうひとつ必須アイテム三脚!
私はVelbon(ベルボン)というメーカーの三脚を使っています!
やや重いですが、安定感Goodです♪
Manfrottoの小型の三脚も持ち運びやすくていいですね♪
Manfrontのこの三脚もおすすめです♪
養老の滝へカメラを持って出かけよう!
いかがでしたか?
滝の撮影は、いろんな条件で設定を試すことが出来るので、本当に勉強になります!
ぜひぜひチャレンジしてみてください😁🌟
今回記事で使用した写真を撮影した、岐阜県の『養老の滝』についてまとめてます♪
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