一眼レフやミラーレス一眼で撮影している時、『ピントが合わないな』と疑問に思った経験はありませんか?
その原因、もしかしたら【最短撮影距離】が関わっているかも知れません。
こんにちは、カメラマンのやじです♪
今回は『最短撮影距離』について解説していきます!
聞きなれない言葉ですが、自分の持っているレンズの最短撮影距離を知ると、そのレンズの特性も知れ、より写真の表現の幅が広がります!
ぜひ覚えてみてくださいね♪
【最短撮影距離とは】被写体に近いとピントが合わないのはなぜ?
最短撮影距離とは?
では、さっそく説明していきます♪
用語の説明
最短撮影距離とは、ズバリ『被写体にピントを合わせることのできる最短の距離』です。
少し前の記事【焦点距離と画角】レンズの〇〇mmってどういう意味?で、イメージセンサー(撮像素子)からレンズの先まで(主点)は『焦点距離』、という話をしました。
最短撮影距離は、この図で出てきたカメラの撮像素子(イメージセンサー)から被写体までの距離で測ります。
つまり最短撮影距離とは、被写体にどこまで近づいて撮れるかを表す数値という事になります。
でも、外からイメージセンサーの位置って分かりませんよね。
そんな時はここをチェック。
拡大するとこんなマーク。
なので、最短撮影距離は、このマークからピントが合う被写体までの距離、ということとなります。
また、この最短撮影距離はレンズによって異なります。
もし、そのレンズの最短撮影距離よりも近づいて撮影しようとすると、カメラはピントを合わせることができません。
撮影する時に、『なかなかピントが合ってくれない…』という経験がある人は、もしかしたら被写体に近づきすぎているかも知れません。
レンズの最短撮影距離はどこでチェックする?
最短撮影距離はレンズに記載がされています。
大体の場合が、m(メートル)とft(フィート)で表記があります。
この50mm単焦点レンズの場合は、0.45mが最短撮影距離です。
フォーカスリングを回すと値が変化しますが、その値の中で一番小さいのものが最短撮影距離になります。
レンズのフィルター部分にも記載があります。
518-55mmのズームレンズだと、最短撮影距離は0.28mでした。
ワーキングディスタンス・カメラディスタンス
最短撮影距離と似た用語に、『ワーキングディスタンス』と『カメラディスタンス』があります。
ワーキングディスタンスは、
レンズから被写体までの距離。
カメラディスタンスは、
イメージセンサーから被写体までの距離を指します。
この2つは、機材によって変化するものではなく、その写真が撮影された距離(ピントが合っている被写体までの距離)を表すものなので、撮影の状況によって変化します。
『この写真は、ワーキングディスタンス〇〇cm(m)で撮りました』
『この写真の、カメラディスタンスは〇〇cm(m)です』
こんな感じで使います。
ちなみに、ワーキングディスタンスは、レンズフードをつけている場合、フードの先からの距離になります。
最短撮影距離の短いレンズ
最短撮影距離が一番小さいレンズは、0.2m(20cm)です(私が知ってる限り)。
そして、焦点距離が短いレンズ(広角レンズ)だと、最短撮影距離が短い傾向にあります。
私が愛用しているのはこのレンズ。
Nikonの20mm単焦点レンズです。
このレンズの最短撮影距離は20cmなので、被写体にかなり寄って撮影することができるんです。
使い勝手が良く、超おすすめです♪
最短撮影距離が短いレンズで撮るとこうなる
では、実際この単焦点20mmのレンズ(最短撮影距離20cm)で撮影した写真をご紹介します。
被写体に近づけるので、手に持っている物にも余裕でピントが合います。
お出かけの際のチケットなんかも、こんな感じで残せます。
カメラディスタンスは0.3mくらいです。
料理にも寄れます。
これは、カメラディスタンス0.2mくらい。
牡蠣にかなり近づいて撮影しています。
広角レンズなので、周りの食事も写って、豪華なテーブルに見えますね♪
人物に寄るとこんな感じ。
顔がかなり強調されます!
ちなみに、広角レンズなので歪みには注意です。
並んだアヒル。
20cmくらいに近づいて撮影できますが、サイドの黄色とピンクのアヒルに歪みが出ていますね。
でも、この特徴を頭に入れておけば、いろんなものが撮影できます♪
最短撮影距離を知ればピントはバッチリ!
いかがでしたでしょうか?
今までピントが合わずに悩んでいた原因は、もしかしたら最短撮影距離が影響していたのかも知れませんね。
自分の持っている最短撮影距離を知れば、レンズの特性も分かり、写真の表現の幅が広がること間違いなし!
ぜひ一度、手持ちのレンズをチェックしてみましょう!
そして、最短撮影距離の短いレンズ、とっても使い勝手が良いので、レンズ選びの参考にしてみてくださいね♪
読んでいただきありがとうございます♪
やじ
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